RyzenとIntelを徹底比較!違いや目的別におすすめはどっちかをご紹介!

Ryzenとintelを徹底比較!違いや目的別におすすめはどっちかをご紹介!

最近のパソコンに搭載されるCPUで代表的なのが、RyzenとIntelです。
これからPCを購入する方は、どちらのCPUを選べばよいか迷うでしょう。

どちらが良いかは、PCで何をしたいか、どの程度の性能が必要かで決まります。

この記事では、RyzenとIntelの違いを比較しながら、世代・グレードごとの性能差、用途別のおすすめCPUまで、初心者にもわかりやすく解説します。

RyzenとIntelとは?

パソコンの内部

RyzenとIntelは、そもそもの大枠が違います。

RyzenはAMDというメーカーが開発したCPUのブランドです。

Intelはメーカーの名前で、Intelが開発したCPUのブランドがCore UltraやCore iにあたります。

RyzenとIntelを比較することは難しいため、「AMDのRyzenシリーズ」と「IntelのCoreシリーズ」の特徴をそれぞれご紹介していきます。

項目 AMDのRyzenシリーズ IntelのCoreシリーズ
得意な作業 動画編集
3Dレンダリング
ゲーム
事務作業M
一般的なWeb・アプリ開発
特徴 マルチコア性能が高い
並行処理が得意
電力効率がよく発熱を抑えやすい
シングルコア性能が高い
動作が安定している
ビジネス用途での信頼性が高い
組み込まれている技術 ゲーム性能を高める3D V-Cache AI処理を効率化する内蔵NPU
販売年 2017年~ 2008年~

AMDのRyzenシリーズの特徴

Ryzenシリーズは、2017年に登場したAMDを代表するCPUです。

IntelがCPU市場をほぼ独占している状況を打破するために開発されたCPUで、実際に発売されてから多くのユーザーを獲得していき、AMDはIntelと肩を並べるCPUメーカーに成長しました。

RyzenはZenアーキテクチャという特殊な設計で作られており、電力効率と処理能力に優れているのが特徴です。

特に処理能力では、複数の作業を同時に行う「マルチコア性能」が高く、動画編集や3Dレンダリングなどクリエイティブな作業をする方から人気を集めています。

【AMDのRyzenシリーズの特徴】

  • Zenアーキテクチャ設計で電力効率と処理能力に優れている
  • 複数の作業を同時に行う「マルチコア性能」が高い

IntelのCoreシリーズの特徴

Coreシリーズは、Intelが2008年から販売しているCPUです。

初期はCore iシリーズという名称でしたが、2023年からCore Ultraシリーズという名称で販売されています。

Ryzenシリーズと比較すると、1つの作業を行う「シングルコア性能」が高く、普段使いから事務作業や一般的なWeb・アプリ開発などのビジネスシーンまで、どこにでも使える万能性が特徴です。

実際に、一般的な大学や会社のパソコンではIntelのCoreシリーズが多く使われています。

また、長年に渡ってCPU市場を支えていた実績から、ユーザーから高い信頼を得ているのも魅力の1つです。

【IntelのCoreシリーズの特徴】

  • 普段使いからビジネスシーンまでマルチに使える
  • 1つの作業を行う「シングルコア性能」が高い

AMD「Ryzen」とIntel「Core」を比較

比較検討するスーツ姿の男性

ここまで「AMDのRyzenシリーズ」と「IntelのCoreシリーズ」の特徴をご紹介してきましたが、ここからはRyzenとCoreを「性能・省電力・コスパ・シェア率」で比較していきます。

製品のモデルごとに強みが異なるため、これからご紹介する内容はあくまでも参考程度にとどめておいてください。

実際にCPUを選ぶ際は、メーカーではなく、それぞれのモデルを比較して選ぶのがおすすめです。

性能を比較

AMD「Ryzen」とIntel「Core」を性能で比較しても、どちらが一律に優れているとは言い切れません。

先述の通り、ゲームや動画編集にはRyzenが向いていると言われてきましたが、最新のCore Ultraシリーズではゲーミングや編集作業でも高い性能を持ち合わせています。

例えば、ゲーミングではAMDの「Ryzen X3D」シリーズが人気を集めていますが、高いマルチスレッド性能を持つIntelの「Core Ultra 7 270K Plus」なども候補になるケースが多いです。

省電力性を比較

AMD「Ryzen」とIntel「Core」を省電力性で比較した場合、Ryzenの方がやや優れている傾向にあります。

特に同程度の性能を持つCPUを比較した場合、Ryzenは消費電力を抑えながら性能を発揮できるモデルが多いです。

例えば、Ryzen 5 7600X3DとIntel Core Ultra 5 250K Plusの比較では、Ryzen 5 7600X3Dが高負荷時に73Wだったのに対し、Intel Core Ultra 5 250K Plusは179Wを消費しました。

ただし、必ずしもRyzenが優れているという訳ではなく、Intelにも省電力を重視したCPUがあるため、購入時にはモデルごとに比較して具体的な消費電力を確認することが大切です。

コスパを比較

AMD「Ryzen」とIntel「Core」のコスパを比較したところ、これまでの傾向としてはRyzenの方がコスパが良いとされていますが、近年はCoreの製品もコスパが良く、さほど大きな差はないと言えるでしょう。

例えば、2026年に販売されたIntelのCore Ultra 7 270K Plusは価格が約6万円前後で、比較的手に入れやすい価格の上に性能も良いと評判です。

同じく2026年にリリースされた、Core Ultra 7 270K Plusと同グレードのRyzen 7 7700X3Dも、約6万円前後の価格で販売されています。

シェア率を比較

AMD「Ryzen」とIntel「Core」のシェア率を比較すると、Intelの方がシェア率が高いです。

Intelは数十年にわたりPC業界で活躍してきたメーカーであることから、現在でも市場の半数以上のシェア率を占めています。

ただし、AMDも年々シェア率を上げており、両者の差は縮まりつつあると言えるでしょう。

RyzenとIntelの世代やグレードの見方

資料を確認する人

CPUは、製品名を見るとその製品の世代やグレードが分かるようになっています。

AMDのRyzenとIntelのCoreは、それぞれを比較してみても世代・グレードの見方に大きな違いはありません。

ただし、IntelはAMDよりも歴史が古いため、製品の世代の数はIntelの方が多くなっています。

ここからは、それぞれのCPUの世代やグレードの見方や、グレードごとの性能差について詳しく解説していくので、CPUを選ぶ際の参考にしてみてください。

AMD「Ryzen」の世代やグレードの見方

Ryzenの世代やグレードの見方は、Ryzenの次につく数字がグレードで、その後の4桁の数字が世代を示しています。

世代は第1~6世代まであり、1000番台が第1世代、2000番台が第2世代、3000番台が第3世代と最初の数字と世代が一致していますが、第4世代から少しズレていくので注意が必要です。

ノートPC向けの第4世代は4000番台ですが、デスクトップ向けの第4世代は5000番台、第5世代が7000番台、第6世代が9000番台となります。

グレードは「3・5・7・9」に分かれており、世代やグレードは基本的には数字が大きいほど高性能です。

例えば、Ryzen9 9950XというCPUは、『第6世代・グレード9のCPU』と読むことができます。

以下にRyzenの種類を表にまとめたので、参考にしてみてください。

製品の例 世代 グレード 発売年
Ryzen 9 9950X 6世代 9 2024年
Ryzen 7 7700X 5世代 7 2022年
Ryzen 7 5800X 4世代 7 2020年
Ryzen 9 3900X 3世代 9 2019年
Ryzen 5 2600X 2世代 5 2018年
Ryzen 3 1300X 1世代 3 2017年

Ryzenのグレードごとの性能差

前述の通り、Ryzenのグレードは「3・5・7・9」の4つに分かれており、数字が大きくなるほど性能も高くなります。

下に、グレードごとの性能差や向いている作業をまとめました。

Ryzen 3
基本性能を備えたグレードです。エクセル・ワード・ネットサーフィンなどに向いています。
Ryzen 5
性能と価格のバランスが取れたグレードです。ビジネス用途から、軽い動画編集・PCゲームも快適にこなせます。
Ryzen 7
高い処理能力を持つ上位グレードです。動画・画像編集、重いPCゲーム、プログラミングなど、負荷のかかる作業をスムーズに行えます。
Ryzen 9
最上位の処理速度を持つグレードです。4K動画編集・レンダリング・AI開発など、複数の重いタスクを同時にこなせます。

Ryzenの末尾のアルファベットは?

製品の末尾についているアルファベットは「サフィックス」と呼ばれるもので、そのCPUの機能性などを表しています。

以下にサフィックスの一部を表にまとめました。

サフィックス 機能
なし 一般的なCPU
X 最高峰の性能を持つ
X3D ゲームに特化
G GPU(グラフィック機能)搭載
GE 省電力モデル
H/HS ノートPC向けのハイパフォーマンスモデル
U ノートPC向けの省電力モデル

Intel「Core」の世代やグレードの見方

IntelのCoreシリーズは、2023年10月まではCore iという名称で販売されていましたが、2023年12月以降はCore Ultraという名称に変わっています。

Core Ultra / Core iの見方は、Core Ultra / Core iの次の数字がグレードで、その次の数字が世代(シリーズ)です。

Core iの世代は1〜14世代まであり、Core Ultraは1〜3シリーズ(世代)まで開発されています。

グレードはRyzenと同じく「3・5・7・9」に分かれており、世代・グレードは数字が大きくなるほど高性能になります。

例えば、Core Ultra 7 265Kなら、7がグレード、2が世代(シリーズ)です。

以下にCore Ultra / Core iの種類を表にまとめました。

製品の一例 世代(シリーズ) グレード 発売年
Core Ultra X9 388H 3シリーズ 9 2026年
Core Ultra 7 265H 2シリーズ 7 2025年
Core Ultra 7 155H 1シリーズ 7 2023年
Core i9-14900K 14世代 9 2023年
Core i7-13700 13世代 7 2022年
Core i5-12600K 12世代 5 2021年
Core i7-11700 11世代 7 2020〜2021年
Core i9-10900K 10世代 9 2020年
Core i5-9600K 9世代 5 2018年
Core i7-8700K 8世代 7 2017年
Core i5-7500 7世代 5 2017年
Core i3-6100 6世代 3 2015年
Core i7-5775C 5世代 7 2015年
Core i5-4670K 4世代 5 2013年
Core i3-3240 3世代 3 2012年
Core i3-2130 2世代 3 2011年
Core i7-920M
(第1世代のみ後ろの数字が3桁)
1世代 7 2008年

Core Ultra / Core iのグレードごとの性能差

Core Ultra / Core iのグレードは3・5・7・9と分かれています。

グレードごとの性能差は、以下のとおりです。

3グレード
Web検索やメール、動画視聴、文章作成など、日常的なPC作業に適した基本性能を備えたエントリーグレードです。
5グレード
性能と価格のバランスの取れたグレードで、ビジネス用途、写真・動画編集や軽めのゲームなど、幅広い作業に対応できます。
7グレード
高い処理性能を備えた上位グレードです。高解像度の動画編集、画像処理、ゲームなど、負荷の高い作業をできます
9グレード
高い処理性能を持つ最上位グレードです。4K・8K動画の編集・3Dレンダリング、大規模なデータ処理、高画質ゲームなど、大きな負荷がかかる用途もこなせます。

Intel「Core」末尾のアルファベットは?

Ryzenと同じく、製品名の末尾に記載されているアルファベットは「サフィックス」で、そのCPUの機能を示しています。

以下にサフィックスの一部を表にまとめました。

サフィックス 機能
なし 一般的なCPU
F GPU(グラフィック機能)非搭載
Plus 改良版モデル
H ノートPC向けの改良版モデル
T 高性能の省電力モデル
U ノートPC向けの省電力モデル
K 倍率ロックフリー

(オーバークロック対応)

KF GPU(グラフィック機能)非搭載

倍率ロックフリー

X、XE 「Intel Core X」に属するモデル

RyzenとIntelのおすすめCPUは?用途別に紹介

PCで仕事をする女性

ここからは、事務作業や動画編集、AI開発など用途別にCPUを探す時に、どの程度のスペックを目安にして探すべきかを解説していきます。

また、それぞれの用途におすすめのCPUもご紹介します。

  • 事務作業などのビジネス
  • 画像編集や動画編集
  • ゲーム
  • AI開発などのプログラミング

WordやExcelなど簡単な事務作業におすすめのCPUは?

WordやExcel、ネットサーフィン、メール送受信などの簡単な事務作業では、Intelの「Core i5」かAMDの「Ryzen 5」以上のグレードがおすすめです。

迷われている方には、IntelのCore Ultra 5 245をお試しください。

また、PCのスペックも重要になるため、メモリ(RAM)やストレージなどもチェックしておきましょう。

メモリは最低でも16GB、ストレージは256GB以上のSSDにすると、起動が早くなり作業を快適に行えます。

Intel Core Ultra 5 245の特徴

高い省電力性を備えており、発熱や消費電力を抑えながらも、日常業務での高い処理能力を発揮します。

6つの性能コアと8つの効率コアの合計14コアを備えており、最大で14スレッドでの処理ができます。

AI処理で効率よく計算できる内蔵NPUにより、Web会議の背景ぼかしやノイズキャンセリングといったAI処理をCPUに負荷をかけず省電力で行えます。静音・省電力なオフィスPCに最適です。

動画編集や画像編集をしたい時におすすめのCPUは?

大容量のデータ通信や複雑なエフェクトを処理しなければならない動画編集や画像編集をする時は、Intelの「Core i7 / Core Ultra 7 」かAMDの「Ryzen 7 」以上のCPUがおすすめです。

AMDのRyzen 7 9700Xは、プロの編集者もよく愛用しています。

PCのスペックはメモリ(RAM)は4k編集にも対応できる32GB以上で、ストレージは1TB以上のNVMe M.2 SSD、グラフィックボード(GPU)はビデオメモリ(VRAM)が 8GB以上あると便利です。

AMD Ryzen 7 9700Xの特徴

最新のZen 5アーキテクチャを採用しており、高いパフォーマンスと優れた省電力性を両立しています。

8コア、16スレッドで動画編集でのレンダリングやエフェクト処理、動画の書き出し時間を短縮できます。

高い性能を持ちながら発熱が抑えられているため、大掛かりな冷却システムを用意しなくても安定した動作が可能です。

ゲームをしたい時におすすめのCPUは?

ゲームをしたい時におすすめのCPUは、動画・画像編集と同じくIntelの「Core i7 / Core Ultra 7 」かAMDの「Ryzen 7」以上のCPUがおすすめです。

AMDのRyzenシリーズは特にゲームに向いており、Ryzen 7 9800X3Dなどがよく使われています。

また、PCのスペックはメモリ(RAM)は16~32GB以上で、ストレージは1TB以上のNVMe M.2 SSDが推奨されます。

ゲームをプレイする場合はグラフィックボード(GPU)も重要で、12GB以上のビデオメモリ(VRAM)が必要です。

AMD Ryzen 7 9800X3Dの特徴

3D V-Cacheと呼ばれるAMD独自の技術により大容量のキャッシュメモリを搭載しており、ゲーム中のフレームレートの低下を防ぎます。

VALORANTやApex LegendsなどのFPSタイトルから、負荷がかかる最新オープンワールドゲームまで、高リフレッシュレートで滑らかにプレイできます。

ハイエンドGPUと組み合わせれば、CPU側のボトルネックを抑えてグラフィック性能をフルに引き出します。

AI開発などのプログラミングにおすすめのCPUは?

AI開発など重い計算が必要なプログラミングには、Intelの「Core i9 / Core Ultra 9」かAMDの「Ryzen 9」相当のCPUがおすすめです。

マルチコア性能が高いIntelのCore Ultra 9 285Kはスペックの面でも申し分ないと言えるでしょう。

PCのメモリ(RAM)は32GB以上で、ストレージは処理速度が早い1TB以上のNVMe SSDが推奨されます。

Intel Core Ultra 9 285Kの特徴

Core Ultra 9 285Kは最上位モデルで大規模開発向けです。

24コア(8P+16E)を備えた高いマルチコア性能を誇ります。

重いビルド処理や複数の仮想化環境を同時に動かすハードな開発でもPCが重くならず、開発中の「待ち時間」を削減します。

まとめ|RyzenとIntelの比較

この記事では、AMD「Ryzen」とIntel「Core」の特徴や、それぞれの比較、世代・グレードの見方からおすすめのCPUまでをご紹介してきました。

AMDとIntelを比較したものは以下の通りです。

  • AMDとIntelの性能に大きな差はない
  • AMDとIntelはAMDの方が省電力性が高い傾向にある
  • AMDとIntelでコスパの差はほとんどない
  • AMDとIntelではIntelの方がシェア率が高い

かつては、PCの性能ならIntelというイメージがありましたが、現在はAMDのRyzenも高性能なCPUを数多く展開しています。

AMD・Intelどちらを選んでも、用途に合った高性能なPCを選べます。

この記事を参考に、目的や予算に合ったCPUを選んでください。